よくある質問





Q-1 エコトラップはなぜ長寿命か?長寿命とはどのぐらいか?
A-1 可動部がないシンプルな構造なので故障はありません。材質も全てステンレスですから半永久的にご使用いただけます。




Q-2 オリフィス穴がだんだん大きくなるのではないか?
A-2 蒸気単独で流れる場合、流速が早いのでオリフィスは大きくなっていきます。しかし、エコトラップの場合、基本的にドレンのみを流すよう設計されていますので、流速は極端に遅いので、エロージョン(摩耗)が発生しにくいのです。




Q-3 詰まりトラブルはないか?
A-3 エコトラップは詰まりトラブルを決して起こさないことを設計の基本理念にしています。そのため、高圧、高差圧、小流量にご使用する場合には、詰まりの可能性がある小口径のオリフィスにならないよう、オリフィスを多段に設け、しかも弊社独自のインタラプター技術によりオリフィス口径は大きくしています。




Q-4 高負荷でドレンが滞留しないか?
A-4 能力を超えた負荷には対応できませんが、通常の負荷変動でしたら心配ありません。オリフィス型トラップの場合、最大負荷に対して排出能力が1.5倍以下なので従来型に比べて余裕がないように受け取られがちですが、まず心配はありません。なぜなら、負荷変動でドレンが最大負荷時の数倍も来ることがまずないからです。従来型トラップの能力の余裕は、それが間欠作動であるために、ドレン排出時には平均ドレン量の数倍の能力がなければ排出出来ないというトラップ側の事情によるもので、負荷変動を考慮して対応しているわけではありません。




Q-5 低負荷で蒸気漏洩はないか?
A-5 同一差圧に於いて負荷が能力より極端に小さくなる場合には、蒸気が漏洩します。ドレンが全くない場合では、蒸気圧力によって変わりますが、能力の5%前後漏洩します。ドレンが多少でもあれば漏れ量は極端に減ってきます。弊社が推奨している能力の25%以上でご使用いただければ、従来型トラップの漏れに比べて多いことはありません。負荷が大きく変動することが前もって予想される場合にはお知らせ下さい。熱交換器や乾燥器のように蒸気配管に制御弁を有して制御している場合には、負荷が低下するにつれて制御弁が閉じられ、エコトラップの能力も低下しますので、かなりの低負荷まで蒸気漏洩は発生しません。




Q-6 蒸気が漏れているように見えるが?
A-6 高圧から低圧にドレンが放出されるとき、高圧と低圧のドレンのカロリーの差だけ再蒸発します。これはフラッシュ蒸気と言って、差圧が大きいほどフラッシュ蒸気になる比率は高くなりますが、蒸気漏洩ではありません。
間欠作動の従来型トラップの場合はきちんと止まれば作動しない間はフラッシュ蒸気もありませんが、エコトラップは連続排出のため、フラッシュ蒸気も連続的に発生しますので、しばしば蒸気漏れと間違えられることがあります。しかし、エコトラップは基本的に蒸気漏洩がないよう設計していますので、安心してお使い下さい。




Q-7 フラッシュ蒸気が気になる。無くせないか?
A-7 フラッシュ蒸気は物理現象ですから、完全に無くすことは出来ませんが、目立たなくする方法があります。
トラップの出口配管を排水溝または排水枡まで誘導し、先端を水の中に浸けて下さい。そうすれば、フラッシュ蒸気は水に吸収されて大気に出なくなります。定修などで蒸気停止する時、管内に排水が吸い上がらないようにするため、トラップと排水枡の間の配管にピンホールを開けておいて下さい。これで解決です。




Q-8 ドレンを回収しているので、多少蒸気漏れしていても問題ないのではないか?
A-8 それは以下の理由により誤りです。
・高圧蒸気を低圧蒸気に落とすことは、高品質熱量を低品質熱量に低下させることになり、回収管の温度上昇を招き、熱損失を伴います。
・高圧蒸気のトラップ作動により低圧蒸気系のトラップに高い背圧をもたらし、容量不足や作動不良を引き起こし、他のプロセスへ影響することがあります。
・回収配管への蒸気漏洩はウオーターハンマーの原因となり、機器破損の原因になる可能性があります。




Q-9 低差圧の場所で使用できるか?
A-9 出来ます。
エコトラップの場合、前後に差圧が確保される限り問題ありません。エコトラップはわずかな差圧にも対応できますので、高圧のドレン回収が可能になりますし、回収配管にポンプなど付帯設備が不要になり費用と場所の問題を解消することが出来ます。低差圧でお困りなところは是非エコトラップをご検討下さい。




Q-10 スタートアップやボイラー始動時のドレン排出に問題ないか?
A-10 基本的に問題ありません。
シャットダウンやボイラー休止時にエコトラップの上流、下流間に差圧がある限りドレンを排出しますので、配管内にドレンが殆ど残りません。そのため、始動時に面倒なドレン排出作業をする必要がなく、スムーズに立ち上げることが出来ます。ただし、大口径、あるいは長い送気管の場合、始動時に新たに発生するドレンに対応出来ないことがあります。この場合は従来通りバイパスバルブによるドレン排出を行う必要があります。




Q-11 高圧用のエコトラップはあるか?
A-11 あります。T型やF型が用意されています。
JPI、2500LB、RTJタイプまで製作可能です。しかも、高圧になればなるほど価格は他社品より圧倒的に安くなります。是非お問い合わせ下さい。




Q-12 音が大きくないか?
A-12 問題ありません。
連続排出のため常時排出音がしていますが、逆に間欠的な高音はありません。排出音は高周波でトラップ出口に数mの配管があれば殆ど解消します。インタラプターがあるモデルでは音もインタラプターで吸収され、かなり小さくなります。




Q-13 蒸気漏洩量(省エネ効果)を検証する方法は?
A-13 配管がクローズになっている場合はトラップを付け替えて流量計の差でみる方法しかないと思います。個別に流量計がない場合、流量計下流の全てのトラップを交換して交換前後の差をみることをお勧めいたします。
ドレンが大気に放出されている場合、個別にそのドレン量を測定することで蒸気漏洩量の差を検証することが出来ます。詳しくは、弊社「蒸気漏洩量調査要領書」をご請求下さい。




Q-14 あるトラップメーカーのサイトでオリフィス式は省エネが維持できなくなると書いてあったが本当か?
A-14 既存のトラップは弁などの動作部があるため機械的に故障し、寿命を迎えます。一方でオリフィス式は動作部が無いため故障しません。しかもエコトラップは全てステンレス製なので腐食さえしません。すなわち、省エネが維持できなくなるのはオリフィス式ではなく既存の動作部を持つトラップなのです。

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